2020
01.27

2020年 1月UD(ユニバーサル・ドライバー)研修 「車いす乗車拒否」問題 改善と理解に向けて・・・

どうも、TADASHIです。
1月も早いもので、もう終わりそうです。

弊社ではここ数週間、新入社員の教育と採用面接の対応で大忙しの日々でした。
そんな中、1月21日 「UD(ユニバーサル・ドライバー)研修」を行いました。
普段は、タクシー協会の会議室で行っているところ、今回は受講者数も約61名の大人数ということと座学講義とJPN TAXI実技研修の教室への移動が早く行えるという利点から、今回初めて国際会議場の会議室をお借りして行いました。

私も国際会議場に行くのは、去年の12月にプライベートで福岡モーターショーを見に行って以来で、
ロビーがとても広々として、レストランもあり、教室も広くて快適でした。
まず、研修開始のオリエンテーションを手短に済ませて、早速 教科書を使用した座学授業と思いきや・・・、
今回は、順番を変更して「車いすの取り扱い方」「車いすとJPN TAXIによる車いす乗車・降車」の授業と実習から入りました。
なぜ、このようなことになったかといいますと・・・、
昨年の11月下旬に新聞ニュースで「UDタクシーの乗車拒否 国交省が処分も」という記事が掲載されました。
車いすのまま乗車できるスロープ付きのUDタクシーであるにも関わらず、車いす利用者への不当な乗車拒否が後をたたないこと、これに対して、国土交通省が全国のタクシー事業者に「道路運送法」違反として、何度も確認されるような悪質事項については厳正に対処する、との通達を出したそうです。
そこで、今回はここを重点的に実施しました。
「車いすのとり扱い方」の授業終了後、教室からエントランスに移動して「車いすとJPN TAXIによる車いす乗車・降車」実習を実施しました。

61名の受講者を3チームにわけて、受講者全員に車いすとJPN TAXIのスロープの出入方法を体験してもらいました。
受講者の皆さんは「スロープの収納方法が分からない」「車いすとスロープの出し入れが大変だ」と当初は思われたようですが、実習を終えた後の感想を聞いてみると「車いすの乗車から降車までの作業は大変な部分もあるが、コツをつかめばできる」「今回の講習だけで終わらず、各事業所で練習しないといけない」「お客様から乗車拒否にならないように、乗車前に接遇を実施する」「車いすのお客様だけという理由での乗車拒否は、道路運送法違反になるので、以後は気をつけるように意識を変えないといけない」等と言ったような回答で、今回の研修の重要性をよく理解していただいて、私も講師として大変嬉しかったです。
午前中の実習が終了すると、あっという間にお昼を迎え、1階のレストランでランチタイム。
私も講師同士で、午前中の「車いす・JPN TAXIによる車いす乗車・降車」にちなんで、高齢者の介護についての話をしながら、ステーキセットのご飯を口いっぱい頬張り、午後からの講義に備えて、英気を養いました。

お昼休憩後、座学講義とグループディスカッションを行いました。
この90分間の講義が私の担当だったのですが、ランチの後ということもあり、退屈かつ眠たくならないように気を配りながら、講義をしなければというプレッシャーがあったのですが、
受講者の皆さんは、真剣に授業を聞いて下さり、無事に今回のUD研修を修了させることができました。


昨年の11月下旬に新聞ニュースで掲載された「UDタクシーの乗車拒否問題」については、
車いすのお客様に分け隔てなく、満足していただけるようタクシーに乗車・降車のおもてなしをすることは、日本全国のJPN TAXIを保有しているタクシー事業者とドライバーの大きな課題となり、改善・理解には、まだまだ時間がかかると思います。
私も福岡市のUD講師としてこの問題が、少しでも多くの市内タクシー事業者とドライバーに改善・理解に貢献できるように努めて参ります。
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